「ビンテージ物件」と「負の遺産」。

定期的なメンテナンスを通じて長く使い続けれられ、

年数の経過とともに価値が上がっていく建物が多く存在する欧米諸国。

ビンテージ物件と呼ばれ、時には不動産投資の対象にもなるといいます。

一方で日本の建物は地震にも強く質の高い技術が集約されているにも関わらず、

年数の経過とともに建物そのものの価値は失われていく、といった考えが根付いてしまっています。

それによりメンテナンスの機会が無く放置され続けた家は、

価値を失うどころか結果的に”負の資産”となってしまうのです。

一度負の遺産となった住宅は、それ以上に手をかけられることはなく、空き家となり朽ちる一途を辿ります。

今の日本の中古住宅に対する考え方は、必然的に家の寿命を短くしているのではないでしょうか。

家に息を吹き込み、価値を持たせるメンテナンス。

私たちはこれまでに多くの住宅を見る中で、

不具合箇所を早期発見していれば大きな修繕工事を必要としなかった家、

また定期的なメンテナンスをしていれば全く工事の必要がなかった家を数多く見てきました。

家の寿命を最大限伸ばし、長持ちするの状態を保つためには、

定期的な確認とメンテナンスなど適切な管理が必要不可欠なのです。

今後の日本は人口減少や超高齢化社会の到来に伴い空き家が増え、

それぞれの家庭では管理できない空き家も増えてきます。

「しっかりケアし家の価値を長く持たせる」という考え方を日本にも根付かせていきたいと我々は考えています。